読書感想 山岳遭難の教訓
Kindle Unlimited対象作品です。
山に絶対大丈夫はない、のだと。
山にベテランはない、のだと。
山歩きのリスクマネジメントの大切さをじわじわと感じる一冊です。
自分の技術や体力を考え、行きたい山に行くのではなく、行ける山に行ってもらいたいと思います。(本文から抜粋)
行きたい山と今の自分が行ける山は違うということ。人に「大丈夫、行けるよ」と言われても実際は違うこともあるということ。人ができるから自分も出来るとは言えないこと。
やっぱり、自分の体力と山の能力を把握して、自分で山の情報を集めて、なにかの時には自分で解決できる自助力は必要だな、と思う一冊でした。
ダイエットの概念
ダイエット、というと体重を減らす、運動をする、食べるものを減らすなど「痩せる」意味で使うことが多い気がします。
ですが、本来は「生き方」「生活習慣」「食事療法」というギリシア語が語源となっており、「食べ物を食べる」「普段から食べているもの」「食事療法」が言葉の中心的意味であって、「やせる」「体重を減らす」「運動する」という意味は全く含まれていないようです。
つまり、痩せることが目的でなく、適切な食事により健康的な体を作ることが目的であって、副次的に適正体重になる、ということです。つまり太っている人は痩せて、痩せている人は太る。ベースにあるのは健康的なからだ。
ダイエットの目的はあくまで健康的な体をつくること。
痩せる=良いこと、ではありません。
体を動かしやすく、動きやすく、適度に疲れ、よく眠れるからだ、そんな体を作るために、自分の体にはどんな食べ物が合うのか、不要なのか、それを模索していく食スタイルがダイエットと言うのだと思います。痩せる意味合いがとても強いですけどね。
つまり、自分のからだと食事に向き合う、果敢な挑戦と言えると思います。
自分の食事習慣は、自分のためのもの。人に真似されるものでも、人のを真似するものでもありませんから。
7月のチャレンジ
7月の目標をグルテンフリー、砂糖断ちチャレンジにしました。
小麦粉系、砂糖系を避けて、お煎餅などの米菓やナッツ、チーズをおやつとして食べようと思います。
理由は、この前うっかり菓子パンたくさん食べてしまって、その後から体の調子が思わしくないからです。
夏になると、アイスが食べたくなったり、冷たいジュースが飲みたくなったり、と誘惑が増えますので、ここら辺で自分に厳しくしたいと思います。
このままの調子で生活すると体の調子が元に戻らないまま「何だか疲れてる、何だかきつい」と何だかわからないけど体の調子が悪いという状況に陥っていきます。
わたしの場合、甘いものの食べすぎか、グルテンのとり過ぎか、添加物の取り過ぎです。
食べるもので体の調子を整えていきます。
7月、チャレンジがんばります!
30日間チャレンジ
2019年にマット•カッツの30日チャレンジを知りました。
Matt Cutts: マット・カッツの30日間チャレンジ | TED Talk Subtitles and Transcript | TED
今まで
買わないチャレンジ
本を読むチャレンジ
家計簿をつけるチャレンジ
ブログをつけるチャレンジ
筋トレチャレンジ
砂糖断ちチャレンジ
要の習慣を見つけるチャレンジ
グルテンフリーチャレンジ
玄米半断食チャレンジ
などやってきました。
どれも失敗しては続けての繰り返しです。
ここ数ヶ月は毎月「がんばらない」ようにしています。疲れちゃったので。
でも、今までやってきた取り組みは、今のわたしに繋がっていることを実感します。
成功しようが失敗しようが、自分をより理解するためにやったことや、自分の生活をよくするためにやったことは、毎日少しずつ変化をもたらし、未来のある日に突然芽吹くんです。
それは、目先の幸せでは感じ得ない深い喜びをもたらします。
30日間チャレンジは、失敗しても30日間は続けることです。1日2日やらなくても大丈夫です。30日過ぎて、今月はどうだったかな?と振り返る方が大事で学ぶことも多かったです。
とりあえずやってみる、話はそれからです。あとはどうにかなります。
2:6:2の魔法
2:6:2の法則をご存知でしょうか。
2:8のパレートの法則が有名ではありますが、わたし個人としては2:6:2がしっくりきます。
有名どころでは働き蟻の話。
アリは2割が一生懸命働いて6割がほどほど働いて、2割が働いているフリをする、と。つまりサボってる。
そこで、サボっているアリ2割を排除すると残りみんなが働くかというと、新しく働かないアリが2割生まれるのです。逆に一生懸命働いているアリを排除すると、サボり蟻が働くようになるそうです。
他にも、人間関係の話。
自分の周りには、無条件で自分を好きでいてくれる人が2割、どうでもいいと思っている人が6割、嫌いだと思っている人が2割。
コレも、自分を嫌っている人2割を排除しても、新しく自分を嫌う人が生まれます。
他にも、腸内細菌の話。
自分の大腸には腸内細菌がウヨウヨいます。善玉菌が2割、日和見菌が6割、悪玉菌が2割。
善玉菌の勢力が増すと日和見菌が善玉菌に寝返り、悪玉菌の勢力が増すと日和見菌が悪玉菌に寝返ります。悪玉菌をゼロにすると、それはそれで悪玉菌で防いでいた病気を誘発することにもなります。
つまり、自分にとって悪だから排除しなければ、ゼロにしなければと思っていても、それは無駄な努力であって、それらは必要悪なんです。
ないと困る悪なんですよ。
この2:6:2の法則を知ってから、人間関係楽になりましたし、仕事で働かない人を見ても腹が立たなくなりました。いや、やっぱり腹は立ちますね。
個人的に、自分の感情にも当てはめています。
幸福が2割、普通が6割、不幸が2割。
感情も人生も、幸か不幸かの2択ではありません。
断然ふつうが多いのです。ずーっと幸せという長さを求めるものでも量を求めるものでもないと思います。質や深さを感じた方がじわじわ楽しめます。
それに、不幸や負の感情をゼロにする必要もありません。必要な感情ですからね。むしろその感情に囚われて時間を費やすのがもったいないです。
サボっている同僚に苛立っても仕方がないのと同じです。悪玉菌を育てても仕方がないでしょ。自分が何をしても嫌っている人相手に心を砕いても実りはありません。
どうせなら、しっかり働くアリになり、善玉菌を育て、自分を好きでいてくれる人に囲まれる生活…かつ、自分を嫌っている人が把握できる、そんな生活がいいです。
経験上、自分を嫌っている人がいなくなったとき、新しく自分を嫌う人がでてきます。それは、大体今まで仲良くしていた人だったり、ふつうにおしゃべりしていた人だったりして人間関係が大きく変わるので、わたしは私を嫌っている人を大事にしています。
読書感想 生還
羽根田治先生の「生還」を読みました。
Kindle Unlimited対象です。
8つのケースを分析されています。
タイトルが「生還」なだけあってみんな生きて救出されるのですが、そこに至るまではやはりハラハラドキドキします。思わずスマホを置いてしまうような記述もありました。
このドキュメントシリーズ、とてもためになります。
日帰りであっても、地図、コンパス、ヘッドライト、ストーブ、ライターは持つべきだ、とか連れられ登山はやめようとか、迷ったら谷に降りるな、とか。情報や知識としては知っていても、実際に持ち歩いたり行動してる人は少ないと思います。
人は、知っていても、わかっていても、理解していても、納得していても、自分の利益にならないことは実行にうつさないものです。
心のどこかで自分だけは遭難しない、と思ってるんでしょうね。
ドキュメントシリーズは、読みながら臨場感を味わえるので、もし自分に起きたら、とついつい考えてしまいます。
わたしは日帰りでも地図もコンパスも、ストーブもライターも持っていきます。が、連れられ登山をすることがあります。つまり、他人任せの、リーダーに依存した山歩きをするときがあるのです。
心のどこかで、いけないなぁ〜と思いながらも、つい楽な方に流されていました。
山行を計画する側も、人の計画に乗っかる側も両方経験があります。
どちらにおいても、もし何かあったときの責任はもちろん自分。特に人任せの依存登山での、なにかの責任は強く自分自身に跳ね返ります。
山では、ごはんと怪我は自分もちが不動のルールです。
そんな当たり前のルールを忘れた頃に、足元を掬われるのだと、そう思います。
依存登山から自立登山への成長、自分を助ける力と人を助ける力、備えておきたいものです。本を読んで改めて思いました。