尾根の真ん中を歩く
山歩きのコツを教えてもらいました。
わたしが歩く九州山地の尾根は沢山あって迷いやすいです。標高はそんなに高くないのですが、川辺川源流や緑川源流、球磨川源流など沢山の川の始まりがあって、尾根を少し間違えると沢に入ってしまい、道迷いに陥ってしまう魔の山域です。
もちろん、ベテランの方は慣れていて、ひょいひょいと簡単に歩いてますが、わたしはピヨピヨひよっこですので、ベテランにくっついて教えてもらっているのです。
さて、今回わたしは、地図を見ながらターゲットの尾根を詰めて下山しました。いつもはYAMAP頼りに歩きますが、今回のターゲットはYAMAPルートではありません。ですが、踏み跡はしっかりあってテープも貼ってあります。尾根さえ間違えなければ迷うことはありません。
この時、尾根を歩くときは尾根の真ん中を歩く、と教えてもらいました。尾根全体を見て、その真ん中を歩くとわざわざテープを探さなくてもテープが出てきます。
倒木を避ける時も、岩場を巻いて行くときも、常に尾根全体を把握して、必ず真ん中に戻るようにします。
いつも、倒木を避けたり、岩場を巻いていくと、知らず知らずのうちに尾根から少し下がったトラバースルートに入ってしまいそこから沢に入り込むことがありました。そんなルートないのに…
人は登るよりも下りたがる性質があるのです。
だから、尾根を歩くときは必ず尾根の真ん中を歩くがセオリーです。
まるで人生と同じですね。
そんな話をしながら山の達人と山を歩きます。
わたしが1人で山を歩いても迷わないように教えてくださるのです。
山岳会等に所属せず独学で山を歩いてきたわたしにとって、教えてもらえることが嬉しくて嬉しくてたまりません。
尾根の真ん中を歩く。
山歩き語録の中で好きな言葉です。