読書感想 山、楽しんでますか?
Kindle Unlimited対象作品です。
初心者からちょっと中級者へ手を伸ばしたような登山者の気持ちが素直に書いてあります。それに安全な山登りをするために個人個人が出来ることが書いてあります。
共感できることがたくさんあります。
思わず、そうそう!って言ってしまいそうになるんです。
わたしは、山で人に頼られるのがあまり得意ではありません。特にビギナーから「連れて行ってください」と言われるのがとても苦手です。
教え方もなにも分からないし、教え方下手くそなので。
それに、わたしは山に対して厳しいし、どうしてもビギナーに対しても厳しくなってしまう。そんな自分に嫌気もさすし、山を楽しめなくなるのも嫌。
なんで趣味の山歩きでこんな悩みを抱えてしまうんだろう…と頭を抱えてしまうのです。
特に、移動、準備、下調べ、計画、など全てを依存するタイプのビギナーには嫌気がさしてしまいます。
よくよく話を聞くと、「みんなでわいわい楽しそう」という印象を山登りにもっているようです。
インスタでの山ご飯やゆるキャンなどの影響でしょうか。
実際の山歩きって9割きついです。暑い、寒い、汗が出る、虫はいる、お腹は空く、荷物は重い、足は痛い、息は切れる…なんでこんなきつい登りを登っているのだろう…そんなきつい歩きの中でふっと風の心地よさを感じたり、花や景色に心を癒されるのが事実です。その1割で、どんなにキツくても笑顔になれるんです。
山の中、10割笑顔で楽しいばっかりってほとんどないです。
仲間と登ったり、1人で登ったり、楽しいのもやっぱり事実。それは、もちろんきついことが多いというのを承知しているからです。
山初心者が山に対する理想と現実がかけ離れていても、自分でどうにか乗り越えて欲しいなぁと願います。
そして、本当に山が好きなら、「連れて行ってください」と言う前にもう1人で行ってるんですよね。自分で仲間を探したりして。それをしないビギナーさんとは、わたしとは山に対する考えが違うなぁと思うので、あまり一緒には行かないようになります。
わたし、山が関係すると自分にも他人にも厳しくなります。自覚してます。