1%のちから

趣味は読書、登山、健康。食物アレルギー13品目ある私が、体質改善のための日々の取り組みを紹介するブログです!

読書感想:道迷い遭難

羽根田治さんの道迷い遭難を読みました。

これもAmazon primeで。

 

 

山には山のルールがあります。

 

ゴミを捨てない、とか。

 

山の植物を持って帰らない、とか。

 

登り優先、とか。

 

登山届を出す、とか。

 

数多あるルールの中で、遭難した場合の合言葉もあります。

 

道に迷ったら引き返せ

道に迷ったら谷は下るな

道に迷ったら山頂を目指せ(尾根を目指せ)

道に迷ったら動くな

 

山登りの中では常識ともいえる合言葉。

道迷いや怪我などの遭難の9割は下山時に発生すると聞いたことがあります。よって、上りよりも帰りの下山時に注意を払う必要が何倍もあるのです。

 

でも、実際に道迷いしてしまうと、「あれ?おかしいな」と思っても多分大丈夫と楽観的思考が働き、登り返すのがめんどくさく、引き返す判断が出来ず、沢に入ってしまい、時間や体力の低下から焦り、正常な判断はもはや困難な状態になるようです。

 

通常なら絶対にしないことでも、判断力が鈍ると「自分は正常な判断をしている」と思いながら誤った判断をしてしまうのですね。

 

YAMAPやヤマレコなどのGPSがなかった頃、紙地図と事前の情報だけで登っていた時期に、道に迷って引き返したことが何度もありました。初心者だったし、小心者なので「あれ?おかしいな」と不安になってすぐに引き返すタイプだったから今も無事ですが、今は少し経験値も上がって自信がついてるので、「大丈夫大丈夫」と進んでしまうかもしれません。

 

本を読みながら、わたしも山に登る身として、明日は我が身かも、と恐怖を感じました。