登らない決断
朝2時に起きて、3時に家を出て、4時に友人と待ち合わせし6時前には登山口に到着していた。
その時点で小雨。風も吹いてる。
夏なら登る。
けど、今の季節の雨は、ただただ冷たく、風ふいてさらに寒い。
雪なら登る。
けど、今の季節の雨は〜( ̄ー ̄ )グチグチ
登る前から雨。登ってる最中ならまだ我慢できる。
準備しながらもなかなか気乗りしない。
結局、登らなかった。
こんな感じで、今日は雨が降るって分かってるのに、登山口まで行かないと登る登らないを判断しないことがよくある。
特に冬から春は、家を出る時は雨が降っていても気温や湿度によっては山頂付近で雪に変わることも稀にあるため、山の近くに行かないと分からなかったり、山に登らないと分からなかったり。
天気が回復しそうなら、登山口では雨が降っていても稜線、尾根に出ると絶景が見れることもあるし。
雨雲レーダーや天気図を見ながら登る登らないを判断してるけど、私はこの判断がとにかく遅い。
友人が優しくて付き合ってくれるから良いものの、私が私の友人なら、
( ̄^ ̄)「はよ、決めろや」
と、急かしているに違いない。
そもそも、今日なんか気温は高く、雪になる可能性はゼロ。明日にかけて春の大荒れの天気になると前々から分かっていて、天気図も変わってないのだから昨日の段階で「行かない」と決めることもできたはずなのに。決めれなかった。
だが、山に登っている最中なら、無理だと判断した時に「もうこれ以上進むのは難しいから帰ろう」と判断する、いわゆる引き返す勇気というのは、持っている。
怪我したら、早々に諦めて帰るし。悪天候で進めなかったら、諦めて帰るし。
山に登る前はグチグチグダグダ悩むのに、山に入ればスパッと決められる。
この違いは、きっと山に対する期待値なんだと思う。
山に入る前には、これから天気が良くなるんじゃないかという期待がどうしてもある。絶景が見れるんじゃないかな、と。尾根に上がれば雲の上に出るんじゃないかな、と。晴れてるんじゃないかな、と。
入ってしまえば、期待もなにもなく、ただただ現実があるのみなので、諦めもつく。
つまり、私は諦めが悪いタイプなんだと思う。
「何もこんな天気の日にわざわざ登らないといけない山じゃない。また来れるから、天気の良い時にしよう」(風邪ひいたら大変よ)
友人のこの一言で、今日は登らないと(やっと)決めて、帰りました。