読書感想 フードトラップ
Kindle版を購入しました。1980円。
読み始めてから読み終わるまでに2ヶ月かかりました。内容は濃く深いイイ話です。
世界中誰もが知っている食品メーカーの裏の裏のお話がたくさん書いてあります。
今、私たちが手にしている加工食品やスナックや清涼飲料水がどのように開発されたのかが、よくわかりました。まさか、いつも食べてるチーズが、あのお菓子が…大企業の売るためのあの手この手は怖いものですね。売るためには美味しくしないと売れない、美味しくするためには、塩分、糖分、脂肪分が必要、健康なんて考えない、コストも低く抑えるためにできることならなんでもする。
企業は塩、砂糖、脂肪を駆使して、私たち消費者が好むようなものを作り、売るまでの作戦があちらこちらに散りばめられており、まるで罠のようです。必要とあれば、情報操作もお手のもの。
安いものはそれなりの理由があるのです。
加工された健康的な食品は、存在しません。砂糖を減らせば脂肪が増えるし、カロリーを減らせば人工添加物が増えます。健康そうに見えるものはあるけど。加工食品は概して不健康食品の代名詞。
加工食品は、過食をそそのかすように計算し尽くされています。たくさん買ってもらうために
最良の企業であっても、消費者の体•健康のことを考えるのが仕事ではありません。売り上げを伸ばすのが仕事ですから。
企業の開発者や経営陣たちは、概して自らが生み出した食べ物を食べることはありません。健康のために。
加工食品の原材料とその配合は、熟練の科学者や技術者たちが計算し尽くしたものです。売るために。
食品を購入する最終決定権は、消費者です。
何をどれだけ食べるのかを決めるのもわたしたち。
政府や企業の努力など、全てが疑わしく、信頼できるものではないです。
自分の身は自分で守れる、賢い消費者でありたいと思いました。
かなり情報量が多い本ですが、世間に惑わされずに賢く買い物するために必要な知識が書いてありました。おすすめ星5つです。