山登り、早く起きて早く行く理由
山登りは、早く起きて早く行くようなイメージがありますよね。
なるべく14時あたりには下山もしくは小屋まで到着していることが望ましいと言われています。
理由は、遭難回避のため。
15時以降は天候が変わる可能性が高いこと、日が暮れること(気温も下がる)がありますね。山の夕暮れは早いです。夜明け前の暗闇を歩くのとは訳が違います。
私も山を始めてから今までずーっと、朝早く登山開始して、昼1時には下山できるようなスケジュールを組んできました。
もちろん、季節にも天候にもメンバーにも山のレベルにも左右されるので一概ににこうするといいとは言えないのですが。
九州の山は、ほとんどが日帰りで対処できるので、自宅から車で片道4時間の範囲なら日帰り登山をしていました。
早く出るメリットは
①朝の交通渋滞に巻き込まれない
②余裕を持って行動できる
③登山者も少ない
デメリットは
①コンビニとヒライの弁当しか開いてない
②道が暗くてどこを通っているのかイマイチ分からない
③登山口に着くまで暗くて迷子になる
④冬季、道路凍結具合がよく分からない
⑤下山が早すぎると、温泉施設がどこも空いていない
朝早いと眠いとか、疲れるとかそんなのは正直慣れですので、メリットにもデメリットにもなりません。
私は特に、朝の交通渋滞に巻き込まれずに登山者も少ない時間帯に歩くのが好きで、朝早く出るようにしています。
朝のツンとした空気が好きです。
朝日が登るとき、白黒の風景に色がついて、山が目覚める瞬間がたまらなく好きです。
山が目覚める瞬間に立ち会うのはそうそうなくて、夜中に歩いていても気づく時と全く気付かない時があります。気付いたときは、絶景を見た時と同じくらいの感動でした。
そういえば、夏はよく朝駆けをするのですが(山頂で朝日を拝む山登り)、片道3時間の大分県由布岳を狙って通いつめた時がありました。夏場なので日の出も早いので、夜11時とか12時に出発してダッシュで山に登っていました。その時にだいぶん脚力を鍛えられました。
由布岳は盆地のためガスがかかることが多く、うまくいけば雲海の中の日出を見れると期待して行きますが、毎回ガスの中で惨敗して帰る、しかも朝早すぎて由布院の立ち寄り湯も開いていないという惨敗続きをやってた時期がありました。熊本黒川温泉は8時から立ち寄り湯が開きますが、シャワーがないので髪の毛が洗いにくいというデメリットに耐えられず一度行ったきりです。
朝駆けは惨敗続きが多かったですが、夜中のガスっている時に活動することに慣れたおかげで、だいぶん夜の山に抵抗がなくなりました。
それに下界では雨でも山上ではどうか分からないからとりあえず行ってみて、現地で登るかどうか判断しようという、超ポジティブ精神を身につけるようになりました。しかし、登山口で雨でも山頂はどうか分からないよね、と謎の理論を言うときもあったので、ちょっと山の病気にかかってた時もあったと思います。
今は、天候をシビアに考えて登る登らないを判断できます。
もう雨なら登らないかも。片付け、大変だし。
先日、2時に起きて3時に家を出発し、6時から登り始めて18時半に下山しました。山の距離によっては長時間の山滞在になるのでやはりそれなりに準備が必要です。早めに行ったので、無事に下山することができました。